化猫遊女(ばけねこゆうじょ)
化け猫が宿にて旅人をもてなす「飯盛女」に化けている、とされる物語や怪談から生まれたとされるもの。 物語の舞台やそもそもの伝承の出どころは山城国ではないものの、猫又を使役する陰陽師にとっては 「猫の妖怪と言われる猫又が変じたあやかし」と誤解を受けることを避けるため、 現れたものを式として使役する大家があるらしい。
式とあやかしは紙一重であり、一般の人間にとってはどちらも 「わからないもの」となっていることを示す事例ではないだろうか。
「化猫遊女は強さよりも見た目で相手を脅かし、また惑わせることを目的として使役されているらしいですね。 攻撃の威力などは大したことは無さそうです」 「式姫とあやかし、そして式の違い……陰陽師側でも知らずに「そうであるから」利用しているものが多そうね」 「あやかしをあやかしとせず「式」として契約して使役する。騙された気分にもなるけれど、必要なことかもしれないわね。 昔には、あやかし自体を「式姫」に近い形で使役していた陰陽師の記録もあるそうよ」
コメントはありません。 Comments/化猫遊女?
コメントはありません。 Comments/化猫遊女?